国鉄 厚狭駅 

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(1)昭和51年4月1日現在

 小野田〜厚狭間で直通線が山陽本線・上下線の山側に立体交差で移ることがわかります。当然ながら、これは美祢線との接続を考慮したものなのでしょう。

 2〜5番線からは神戸方、直通線、山陽上り線へ進出できるようです。一方、逆に、直通線、山陽下り線からは、2〜4番線へ進路がとれるようです。図面では細線で描かれているのでややわかりにくいですが、2〜4番線と山陽上下本線・神戸方の間の出入は、渡り線105イ、ロ経由となるようです。

 宇部駅の下り1番線(3番線)に対応するかのように、厚狭駅では美祢着発線に加えて、上り1番線(5番線)からも直通線へ進出できるようです。ただし、これも宇部駅の3番線と同じで、進出のみで直通線からの進入はできないようです。

 美祢線関連では、美祢着発線とある1〜4番線のうち、2〜4番線は、神戸方、山陽本線・上下線、直通線、美祢線の三方向相互間の出入進路がとれるようです。2〜4番線から山陽上り本線への出発信号機が、直通線、美祢線への出発信号機よりも上位になっているところが興味深いですね。

 美祢線の常用閉そく方式は、この時代、すでに単線自動閉そく式(特殊)だったようです。

 こちらのサイトに蒸気時代の懐かしい写真が掲載されていました。直接リンクの許可はとっていませんので(汗)、URLだけのご紹介です。

「転轍器 古き良き時代の鉄道情景」より「厚狭」 https://c57115.hatenablog.com/entry/20180325/p1

拡大版(ファイルサイズ 762KB) 

 

(2)昭和55年4月1日現在

 線路配置は、昭和51年の図面と変わっていないようですが、直通線の常用閉そく方式が、単線自動閉そく式(特殊)になったようです。

 神戸方・長門市方の山陽本線・直通線と美祢線に挟まれた部分にある線路群が厚狭機関区と厚狭客貨車支区であることが明記されています。客貨車支区は下関運転所の支区ですかね。

拡大版(ファイルサイズ 839KB)

(3)昭和59年12月6日現在

 山陽本線の三原〜下関間がCTC化された時の線路図です。線路配置は、昭和50年代を通してあまり変わっていないようです。昭和59年2月改正後であっても、ここの貨物関係の側線は変化はなかったようですね。

拡大版(ファイルサイズ 563KB)

(参考)新会社 平成9年4月1日現在

 分割民営化後、くしくも直通線廃止翌日付けの線路図です。客貨車支区はなくなりましたが、厚狭総合鉄道部(当時)としてJR貨物の「機関区」は残ったようです。また縮小されながらも、下関方の美祢線関連の貨物側線も残っていますね。

拡大版(ファイルサイズ 569KB)

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