国鉄 岩鼻駅

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(1)昭和55年4月1日現在

 宇部線・小郡〜宇部新川間の常用閉そく方式が通票閉そく式、宇部新川〜宇部間のそれが単線自動閉そく式(特殊)だった時代の図面です。残念ながら、他の時代の図面は手許にありません。

 宇部線・居能〜岩鼻間は、1945年に開業した小野田貨物支線を電化し、昭和27年(1952年)4月20日に宇部線に編入された部分のようです。その一方で、従前の宇部線・宇部新川〜藤曲〜岩鼻間のうち、宇部新川〜藤曲間は、藤曲駅付近にできた宇部電車区の出入線として残り、藤曲〜岩鼻間が廃止になったようです。

 これらの歴史的経緯については、鉄道ジャーナル2019年6月号(No.632)の142〜143ページにおいて、岩成政和さんが、

「鉄道史の断面 戦中戦後に結びついた本州最西端の3支線」

という記事を書かれており、そこで詳細かつ簡潔な解説がなされています。

 また、藤曲〜岩鼻間が廃止される前の岩鼻駅の線路配置図も気になるところですが、鉄道ピクトリアル1997年11月号(NO.645)宇部・小野田/可部/福塩線特集の16ページに、沢柳健一さんが作成された昭和25年4月現在の宇部東線・西線の線路配置図が掲載されており、それをみますと、上図の岩鼻駅の居能方で、居能方、藤曲(宇部電車区)方それぞれからの単線が合流して、一度、単線となり、上図とほとんど同じ線路配置の岩鼻駅へ至っていたようです。合流箇所の手前の安全側線は、上記雑誌掲載の図では、藤曲(宇部電車区)方から来た線路にのみ描かれています。

 居能駅で紹介した図の再掲ですが、こちらも参考にしてください。

拡大版(ファイルサイズ 601KB)

 

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