国鉄 札幌駅
(1)昭和55年(1980年)10月1日現在
地平時代・昭和55年の配線略図です。
東京都内の某鉄道部品店の店頭・見切り品ワゴンの中にあったのを購入しました。コピー品だったので売れ残っていたのでしょうか。
モノクロのコピー仕様の資料です。原図が多色刷り〈例えば、電化されている線路は赤色線など・・・〉であったか否かは不明です。
連動表は、鎖錠欄までが記載されています。
苗穂までの「中本線」の常用閉そく方式は、単線自動閉そく式(自動A)だったようです。旭川方の各出発信号機の「中本線」への進路をみますと、それらの鎖錠欄には、「出発信号機を反位にすることにより方向てこが鎖錠される」ことを示す「〇囲みの201R」が記載されていますね。
北側線は、苗穂駅までの「構内運転方式」による入換にも対応していたようで、その特殊運転取扱い方については、苗穂駅のページにて紹介したいと思います。
ただ、苗穂への回送について、本線を利用した回送列車運転と、北側線を利用した回送車両の入換(構内運転方式)、さらには、車両の入換(誘導による)とをどのように使い分けていたのかは、詳細な資料がないので不明です。
また、南側線の入換(誘導による)の詳細については、札幌、苗穂各駅の内規や構内作業ダイヤをみる必要があるようで、残念ながらよくわかりません。
南・北側線から分岐していた貨物専用線は、この時代、すべて苗穂駅の所管だったようです。
札幌駅・高架化後、札幌〜苗穂間は、本線が複々線化され、側線はなくなりますが、南側線から分岐していた北海道ガス札幌工場の専用線のみは、苗穂からの専用側線として平成年代まで残ったようです。
(札幌駅高架化後の配線略図は、残念ながら手元にはありません。)
拡大版(ファイルサイズ 6.42MB)
高架化前の資料です。「構内図」と図面の名称は(1)と同じですが、(1)のような詳細な配線略図から必要な情報を抜粋して作成された資料のようで、(1)の構内図ほど詳細ではありません。
同資料に含まれる札幌〜苗穂間の図面に「構内運転」という用語が使用されていますので、作成されたのは国鉄時最期、昭和62年3月かもしれません。「小樽築港機関区」改め「小樽築港運転区」作成の資料ということになりましょうか。
手小荷物線、機回線、客留線などはすべて整理されてなくなっています。
拡大版(ファイルサイズ 1.63MB)
札幌駅高架化後の配線略図は、残念ながら手元にはありませんので、当HPで公開の予定はありません。